豚に真珠

育児 時々 音楽 と、猫

「里帰り」する事について

我が家の第一子・コマロを身ごもった時、マロはまだ大学生、わたしはフリーターだった。

 

妊娠が発覚したのは3月の頭。

ちょうどその頃から就活を始めたマロは大学4年生になるところで、絶賛就職活動中だった。

 

無事に内定をいくつかもらえたので、学生デキ結婚を親に許してもらうことが出来、(社宅がある会社に)就職してから一緒に住む、という条件でその次の4月まではお互いにお互いの実家で暮らすことになった。

 

なので、コマロを妊娠中〜出産〜産後5ヶ月くらいまでは、当たり前のように実家に寄生してスネをかじりまくっていたわたし。

 

今回の妊娠での出産を、当たり前のようにコマロを産んだ病院で、いわゆる「里帰り出産」をすることにした事、少し いや かなり 後悔している。

里帰りしない選択もあったはあったのだが、両家ともペットや仕事の事情で自宅へのサポートは難しいなと思ったので、里帰りをほとんど迷わずに選んでしまったのだ。

その気持ちを忘れないようにしたためようと思う。

 

①検診

まずつまづいたのは「検診をどこで受けるか」という点。

住んでいる街に産科が少ないので、まずは産科を探して、そこから【里帰り出産の検診のみ】を受けてくれる産科を見つけるのが大変だった。

しかも、上の子(コマロ1歳半過ぎ)がいるのと、車非所有なので、電車や自転車で子連れでも行きやすい場所、環境である必要があった。

詳しくは以前記事にしたのでそちらで。

産科探し - 豚に真珠

結論から言うといい先生といい病院に出会えたので、産科探しが失敗だった、とは思わないのだけれど、

時期的に、雨の中検診に行かなければいけない事が多く、コマロを抱っこ紐や抱っこで駅まで行き、そこから電車に乗り、病院まで連れて行くのがとても大変だった。

里帰りでなければ、家の近くの市立病院に通えたので、バスなり自転車なりで行けたのに…と思うこと多々だった。

 

②検査(とそれに伴う移動)

里帰り先の病院では、「うちで産むならこの検査をうちで受けてくださいね」という検査や、入院についての説明会などがいくつかある。

そんなに頻繁にあるわけじゃないし、その都度実家に帰ればいいか〜…と軽く考えていた。

が。

実際、頻繁でなくても、妊娠中にコマロを連れて実家に帰るのはカナリ無理があったな…と今では思う。

まず、自宅から実家へのドアtoドアでかかる時間が3時間。

帰るのを諦めるほど遠くはないけど、気軽に帰れるほど近くもない距離。(ちなみに車でも同じくらいかかる)

 

前述した通り、我が家には車がないので移動手段は主に電車・徒歩。病院には基本、平日に行くのでわたしとコマロ、2人での移動。

そして、ベビーカーが動いていれば大人しいコマロだが、ベビーカーが止まっていると(例えそれが電車の中で外の景色が見えていたとしても)騒ぎ出す。

自宅から駅までが歩いて15分、駅から実家までが歩いて30分くらいなので、ジッとしていられるのは45分。

残りは、電車を待ったり、電車の中で過ごすので、まぁうるさい。

その辺も考慮して、昼食後、お昼寝の時間に合わせて空いてる時間を選んで移動していたけど、まわりが騒がしいからか1時間ほどで目覚めてしまうので、ベビーカーから降ろして抱っこしたり、歩くのに付き合ったり、座席に座らせてあげたり、結局座っていることもほとんどできない状態。

実家に着く頃にはヘトヘトで、自宅に帰るのにも同じくらい疲れて、月に1回あるかないかの移動だったけど、本当に憂鬱だった。

 

 

そして本来なら、そのまま30週までは自宅で過ごしながら、上記の試練に耐えて里帰りするつもりだったのだが、まさかのさらなる試練が積み重なる。。

 

 

③まさかの切迫早産

詳しい経緯などは下記参照。

めちゃくちゃお腹痛い - 豚に真珠

帰ってきました - 豚に真珠

切迫早産になり、かかりつけの先生に「もう実家に帰りな」と言われ、帰ってきたはいいものの。

元々、里帰りを選択した理由として、「実家の両親は共働きなのと、猫がいるので、自宅での実母サポートは難しいかもしれない」と思ったからだった。

わたしが自宅安静を言い渡されたからといって、両親が仕事を休めるわけもなく(年の離れた弟がまだ大学生なので、働かないわけにもいかない)、家事育児はわたしがするしかなかった。

あれ、これって自宅にいても結局同じなんじゃ?と思う事が多く、マロに会えないのも寂しいし、実母はコマロをガンガンに甘やかすし(笑)、メリットとして残るのは「里帰り先の病院にすぐ行ける」事くらいじゃないかと思った。

後に、再び違和感のある腹痛を感じ、さすかにヤバさを覚えたので、母が平日の半分くらいは仕事を休んでくれる事に。結果良かったとは思う。

 

④怪獣が2匹

そして今ぶち当たっている最大の難関がこれ。

わたしには、誕生日が数日しか変わらない同性のイトコがいて、家も目の前なので、今までずっと本当の姉妹のように育ってきた。

イトコの子どもはコマロの1歳上の女の子。(コマロにとってはハトコ)

そしてイトコも絶賛妊娠中。予定日はわたしより2ヶ月早く、臨月になったところ。(わたしたちが同学年で楽しかったので、同学年で子どもを産みたかったという、親のわがままなんですが。)

同じく里帰り出産なので、臨月になったイトコとハトコも里帰り中。

家が目の前なので、お互いの遊び相手になるために、ほとんど毎日一緒に過ごしている。

そしてイトコのご両親も共働きなので、日中、家にはわたしたちと子どもたちしかいない事になる。

ハトコとコマロは、お互いに遊び相手として認識していて、最初は仲良く遊んでいるのだけど。

2歳を目の前にして一人前に自己主張をし始めるようになったコマロと、3歳を目の前にして若干の赤ちゃん返りをし始めているハトコが、ずっと仲良く遊んでいられるはずもなく。

ケンカし始めたり、暴れたりと、好き勝手にやってくれること多々。なんだけど、お互い身内の子どもということもあり、他人の子と違って気を遣うわけでもなく、我が子のように怒ったりしている。

 

ただ、イトコは臨月なのもあってか、身体を使って怒ったり暴れるのを止めたりという事はしてくれないので、(笑)わたしが代わりにする場面がやたらあり…

コマロを追いかけて、怒って…としてるだけでも大変なのに、ハトコの分もやらなければならないのでお昼にはヘトヘトになっている。

 

片方が外に行きたいと言いだせば、もう片方も外に行きたいと言いだすし。

例えば、それぞれがそれぞれの実家にいて、コマロが外に行きたいと言い、うちの母が外に連れ出したとしても、それを窓から見たハトコが「自分も行きたい」と言い出す。

イトコ母が、ハトコを外に連れ出したとして、母たち2人が、コマロとハトコを見てられるかといったら不安なので(もう歳なので笑)、もう1人大人を…と思った場合、イトコは動かないので、わたしが動かざるをえない。

どんどん張るお腹(妊娠8ヶ月)。

 

もういっそ、お互いの遊び相手にならなくていいから離れ離れだったら良かったのに…と何度思ったことか。

 

決して、鬱陶しく思ってるわけでも、遊びたくないと思ってるわけでも、イラついたりムカついたりしてるわけでもないのだけど。

切迫早産で自宅安静しなきゃいけないのに、これじゃあ全然安静になんかできないなあ…と、毎日思うのである。

 

これがもし、里帰りでなければ、自宅でコマロ1人の面倒を見てさえいれば、切迫早産だとしても、今よりは自宅安静できたんじゃないかなと考えるわけです。。

 

⑤母サポート

いま、無理やり母に仕事を休んでもらっている状態で、忙しい時は出勤させてね、と言われている。

週に半分くらいは、母は仕事に行っているので、その分は、わたしが家事育児をやらなければならない。

と言っても、洗濯はやっていってくれるので、やらなきゃいけない家事は炊事くらい。

が、コマロの時もだけど、ご飯を作るために台所に立つと、どんどん気持ち悪くなってしまうので、ご飯を作るのが結構辛いのである。

母は仕事に行ってしまうと、帰りは18,19時が当たり前なので、ご飯を作らないわけにもいかず、結局、ご飯は作らなきゃいけない現状。

 

これは多分、産後も変わらないので、産後の母サポートが期待できないのなら、別にわざわざ里帰りする必要もなかったんじゃないか…と思い始めている。

 

切迫早産になったことで里帰り期間が通常より長くなっている事もあり、マロと離れ離れの時間があまりにも長すぎる。

わたしも寂しいし、なによりコマロが可哀想で…

最近言葉が増えてきたので、マロの写真を見ながら毎日「パパ!」と言っているのが、可愛いんだけど申し訳なくて。

産後の母サポートがなく、実家でも結局家事育児をほとんどわたしがするのなら、里帰りの意味がないような気がする。

なので、産後は、退院したら自宅に帰ろうかな…と考えている次第。

 

 

簡単に書くと、今思いつく限りではこんな感じで、「里帰り出産」するべきじゃなかったかも?…となっている。

実母が、産前のトラブルに対応してくれて、産後も床上げまでは面倒をみてくれるというならば、コマロもいるし、里帰りは絶対!と思ったのだけど。

実際問題、現実はそう甘くはなく(そしてその事をすっかり忘れ)、ほとんど迷わずに里帰り出産を選択したわたし、、バカかよと。

今からでも、できるなら自宅に帰りたいと思うくらい、あーなんで里帰りにしちゃったんだろうと、毎日、ずーーーっと張ってるお腹と戦いながら思ってます。

 

つらいぜ。