豚に真珠

育児 時々 音楽 と、猫

キスマイ現場デビューまで

先日息子(コマロ)が11ヶ月を迎えた。

彼が生まれてからのことを考えるとめまぐるしくて、すべてが何年も前のことのように思える。
妊娠が発覚し入籍、挙式、出産、学生結婚だったので引っ越しはその後で、そして今。

出産に伴い、趣味としていた音楽を聴くことも、ライブに行くこともほとんどできなくなった。

旦那(マロ)との同居開始と共に育った街を離れ、知る人が誰もいない土地で子育てをし始めて何が辛いって、唯一の趣味である音楽に触れられないこと(音楽を聴いてる暇がない)と、友達がいない(近くに知り合いがいない)こと。

マロは、毎朝早くに出て行き帰りは夜中近いので、ほぼ1日中コマロと二人きり。
それでも、住んでいるのが地元や地元の近くであれば、日中は実家に帰ってみたり友達に会ったりできるのだけど、ここは地元から3時間はかかる場所。帰ろうと思えば帰れる距離だけど、そんな簡単な距離じゃない。車もないし、電車の乗り換えは何回もあるし。
この辺の土地勘が全くないので、最初の数ヶ月は買い物以外ほとんど家から出ることもなかった。
マロが帰ってきたかと思えば、何もしない上にアニメを見るためにテレビに釘付け(甘ったれ末っ子長男の可能性に恐ろしさを感じた)。引越しと同時期に開始したコマロの離乳食は全然進まず、用意してもほとんど食べない。
話し相手はマロしかいないのに、頼りにならない。友達がいれば話し相手になってくれるし、出かけるキッカケにもなる。マロはほとんど家にいないのに、たまに家にいる時はアニメばっかりみてて、なんでわたしはここに住んでるんだろう。コマロの世話だけじゃなく、マロの世話までしなきゃいけないなら離婚した方が楽なんじゃないか…と、ずっとそんな事を考えては、マロの事をどんどん嫌いになっていった。
いま思えばあれは噂に聞く産後クライシスというものだったのではないか思う。

でも、夏を迎えた頃くらいから休みが週1日になり、顔がどんどん疲れていくマロをみて可哀想になってきてしまい、離婚したい気持ちがおさまってきた。相変わらずイラつく事は多いけど、最初の頃ほどではなくなった。

ちょうどそれくらいから、妹のキスマイ熱が最高潮に達し、離れて暮らしてるのにもかかわらずわたしも侵される。
「アルバム買ったよ!バージョン違いで!」
「ドームのチケット取ったよ!一緒にいこ!」
「昔のコンサートのDVD買ったよ!予習しないと!」
離れてるのに、DVDやCDを持って我が家までやってくる上に、コンサートのチケットまで取ってくれる妹。シスコンなのもあるけど、キスマイ布教に必死だった。もちろん、わたしもシスコン。頼りにならないマロや、思い通りに動いてくれないコマロ(赤ちゃんだから当たり前なのだけど)への鬱憤が溜まりに溜まっていた。
息子が生まれて11ヶ月。わたしは妹の思惑通りキスマイに侵されていく。
キスマイは昔から気になっていて、ジャニーズの中ならキスマイがすき!その中でもたいぴーが一番すき!!!とは思っていたのは事実なんだけれど。

元々、ロックバンドが好きで、コンサートというよりは、ライブと言われるものにばかり行っていたわたし。可愛い女の子が好きで、女性アイドルの在宅オタク(現場は怖くて行けなかった)をしていたわたし。

そんなわたしが、ジャニーズのコンサートに行く事になるとは。結婚、妊娠、出産を経て、ここでまさかのジャニーズ現場デビュー。

結婚を機に仲良くさせて頂くようになったマロ姉ズもジャニオタなので、少なからずその辺からの影響もあるとは思うのだけど、それにしたって!!

まさかの現場デビュー本編のお話は、また今度。